2012/06/15

安愚楽出資者、二次被害も 「債権買い取るから投資を」

http://www.asahi.com/national/update/0610/OSK201206100001.html
安愚楽出資者、二次被害も 「債権買い取るから投資を」
2012年6月10日11時52分

 和牛オーナー制度が破綻(はたん)して破産手続き中の安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)の出資オーナーに「債権を買い取る」ともちかける一方、新たな投資を募って現金を求める電話が相次いでいることが、被害対策弁護団などへの取材でわかった。お金を少しでも取り戻したいオーナー心理につけ込んだ詐欺の疑いがあり、弁護団は注意を呼びかけている。
 4千万円超を出資した滋賀県の女性宅には1月、若い男から電話があった。「債権を4割で買い取る。そのためには別のファンド商品を買ってもらう必要がある」と勧誘された。
 昨年末から大阪、福岡の業者名でも同様の電話が続く。女性は家族名義でも投資。業者は当初、債権者として女性の家族の名前をあげていたという。安愚楽牧場は昨年8月、東京地裁に民事再生法の適用を申請。女性は同地裁に債権届を提出する前、全債権の名義を自分に変えていた。「再生手続き前のオーナー名簿が出回っているのではないか」と話す。

2012/06/04

安愚楽オーナーに「債権買い取る」=電話勧誘が急増、顧客名簿流出か

http://news.toremaga.com/nation/nnews/409151.html
安愚楽オーナーに「債権買い取る」=電話勧誘が急増、顧客名簿流出か
2012年06月03日

 「和牛オーナー制度」で全国から約4300億円を集め、昨年8月に経営破綻した安愚楽牧場(栃木県那須町、破産手続き中)をめぐり、かつてのオーナーに対し、「債権を買い取る」などと被害回復を装う電話が相次いでいることが3日、分かった。結果的に別の債権の購入を持ち掛ける内容で、国民生活センターは「『二次被害』につながる可能性が高い。絶対に話に乗らないように」と注意を呼び掛けている。 
 同センターによると、二次被害関連の相談は昨年8月〜今年5月末に計274件寄せられた。昨年8〜12月は計27件だったのに対し、3月は60件、4月は88件に上り、5月も同程度の相談があるという。
 全国安愚楽牧場被害対策弁護団にも関連の相談が寄せられており、昨年11月〜今年5月末で366件に上る。うち10件は実際に金が支払われており、約9000万円の被害が確認されているという。
 1000万円以上を投資したという練馬区の70代の主婦によると、今年4月、数回にわたり、「高額出資者に対して特別に電話している。被害金の4割を回収できる」と男から電話があった。男は、福岡県にあるという投資会社の社員を名乗り、「回収には別の会社の債権を買う必要がある」などと持ち掛けた。「しばらく考えたい」と答えるうちに連絡が取れなくなってしまったという。
 5月30日の債権者集会では、オーナーの届け出債権約4264億円のうち回収できた資産は約0.5%の約23億円にとどまることが明らかになった。
 破産管財人は電話勧誘の急増について、「詐欺グループと思われる集団に被害者リストが流れたようだ」と指摘。同センターや同弁護団は「被害回復の見通しが不透明な中、今まで以上の注意が必要だ」などと訴えている。(了)

2012/06/02

安愚楽牧場、異例の大規模債権者集会

http://www.shimotsuke.co.jp/dosoon/official/20120530/795124
安愚楽牧場、異例の大規模債権者集会
(5月31日 05:00更新)

 和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻した安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)の第1回債権者集会が30日、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれた。破産管財人の渡辺顯弁護士(第1東京弁護士会)は約4200億円の債権総額に対し、現時点で回収できた資産は約23億円、全体の0・5%程度にとどまることを明らかにした上で、「配当した場合、とても厳しい状況になることは否定できない」などと説明した。第2回債権者集会は2013年1月22日の予定。
 出資者の和牛オーナーは約7万3千人。このため約2千人を収容できる日比谷公会堂で、この日は東京地裁が主催する債権者集会に加え、破産管財人が主催する同様の説明会が2度開かれた。
 出席者によると、渡辺弁護士は破産手続き開始に至る経緯を説明。従業員の雇用継続などの観点から事業譲渡方式を採り、「会社が所有する牛や牧場のほぼすべてを売却処分し、資金流出を抑えた」と強調した。
 債権総額は約4264億円で、現時点で回収できた資産は約23億4500万円。渡辺弁護士は「今後莫大な経費が掛かるとは考えられない。原発の補償などの積み上げに努力する。しばらく管財業務を見守ってほしい」と理解を求めた。配当金額には言及しなかった。
 破産管財人側は東京電力福島第1原発事故に伴い賠償請求しているほか、原子力紛争解決センターに申し立てて交渉中であることも明らかにした。債権者からは、監督官庁の消費者庁などの責任を追及する国家賠償請求を求める声などが上がった。
 三ケ尻久美子社長は東京地裁の出席要請に従わず、債権者集会を欠席した。代理人の弁護士は「うつと不眠症のため自宅で静養が必要」などと理由を説明した。

安愚楽牧場、残高23億円 出資金返還ほとんど見込めず

http://www.asahi.com/national/update/0530/TKY201205300595.html
安愚楽牧場、残高23億円 出資金返還ほとんど見込めず
2012年5月30日21時54分

 和牛オーナー制度が行き詰まり、破産手続き中の安愚楽牧場(本社・栃木県)の初の債権者集会が30日、東京都内で開かれた。負債総額約4264億円に対し、牛などを売って回収できた金額(4月末時点)は約23億円(0.5%)であることが明らかになった。負債の大半は、7万人余りのオーナーの出資金で、返済はほとんど見込めない状況にある。
 集会は非公開で、オーナーら約2千人が参加。被害対策弁護団などによると、昨年11月に破産手続きへの移行が決まってから約1カ月の間に、13万頭の牛や牧場はほぼ売却され、経費を差し引いた残高は約23億円。また、今後は東京電力に対する原発事故の損害賠償請求や、税金の還付の手続きなどを進め、資金の回収を図るという。
 管財人は、事態がここまで悪化する前に国が監督できたはずだとして、国家賠償請求も「視野に入れて調査する」と言及した。参加者からは「もっと早く手続きを進めてほしい」「国の責任を厳しく追及してほしい」と声があがったという。東京地裁から出席を求められていた三ケ尻久美子社長は、病気を理由に欠席したという。

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負債4264億円の安愚楽牧場、資産は23億円

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120530-OYT1T00988.htm
負債4264億円の安愚楽牧場、資産は23億円
(2012年5月30日20時10分  読売新聞)

 和牛オーナー制度を展開し昨年8月に経営破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市、破産手続き中)の債権者集会が30日、東京都内で開かれ、債権者約2000人が出席した。
 「全国安愚楽牧場被害対策弁護団」(団長・紀藤正樹弁護士)によると、破産管財人から、負債総額は4264億円に上る一方で、4月末現在、債権者らに配当できる資産は23億円にとどまることが明らかにされた。
 弁護団によると、破産管財人は、昨年12月の破産手続き開始決定以降、配当のために同社所有の牛や牧場の売却を進めてきた。また、同社が福島第一原子力発電所の事故の影響で牛の出荷価格が下落し経営が悪化したと主張していることから、東京電力からの賠償を求めて、政府の原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てをしたという。

管財人が債権者に説明、安愚楽、回収資産は0・5%

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0530&f=business_0530_212.shtml
管財人が債権者に説明、安愚楽、回収資産は0・5%
【経済ニュース】 2012/05/30(水) 18:53

 和牛オーナー制度が行き詰まり、4千億円超の負債を抱えて破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の第1回債権者集会が30日、東京・日比谷公会堂で開かれた。破産管財人は、債権総額に対して回収できた資産が現時点で0・5%程度にとどまることを明らかにした。債権者は約7万人に上り、集会は東京地裁ではなく、2千人を収容できる公会堂で実施。管財人が同じ会場で説明会をさらに2度開く異例の大規模集会となった。
(情報提供:共同通信社)

安愚楽牧場 初の債権者集会

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120530/k10015486761000.html
安愚楽牧場 初の債権者集会
5月30日 17時31分

「和牛オーナー制度」で7万人を超える会員を集め、経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」の初めての債権者集会が東京で開かれ、4000億円を超える出資金に対し、現時点では23億円程度しか回収できていない現状が明らかにされました。

栃木県那須塩原市に本社があった安愚楽牧場は、繁殖用の牛への投資を募って子牛を買い取って配当する「和牛オーナー制度」で成長を続け、会員は7万人を超えましたが、原発事故の影響などで経営が悪化し、すべての財産を処分する破産の手続きが東京地方裁判所で進められています。
裁判所は30日、初めての債権者集会を東京・千代田区で開き、およそ2000人の会員が参加しました。
一方、三ヶ尻久美子社長は、裁判所から出席するよう指示を受けましたが、病気を理由に出席しませんでした。
集会に参加した被害対策弁護団によりますと、集会では資産の処分や回収を進めている破産管財人が説明に立ち、会員からの出資金およそ4200億円に対し、現時点で回収できたのは23億円程度にとどまることを明らかにしたということです。
これに対して、会員からは社長などの責任を追及すべきだという声が相次いだということです。
破産管財人は、今後、東京電力に対して原発事故による被害の賠償を請求するなど、資産の回収を進める方針で、次の債権者集会は来年1月に開かれる予定です。

“被害回復”うたうトラブルに注意を
国民生活センターによりますと、安愚楽牧場の債権者に対し、債権を買い取るなどして被害を回復する代わりに新たな投資を持ちかけ、金を振り込ませるなどのトラブルに関する相談が、安愚楽牧場が破産手続きを申請した去年8月以降、30日までに274件寄せられているということです。相談はことしに入って急増していて、先月だけで88件に上っています。
今月、大阪に住む債権者に連絡してきた債権買い取り業者を名乗る男は「判決は10年後になるので配当には時間がかかるうえ、出資した金額の0.2%しかない」などと話したうえで、債権を「額面の20%から40%で買い取る」などと勧誘したということです。この債権者の担当弁護士で、「安愚楽牧場被害対策大阪弁護団」の団長、斎藤英樹さんは「裁判の判決と配当手続きには関係がなく、10年かかるというのはでたらめだ」と指摘したうえで「債権者の不安をあおり、新たな投資話を持ちかける典型的なケースで、こうした投資話には絶対に乗らないでほしい」と話しています。

「戦後最大規模」の消費者被害 破綻の安愚楽牧場

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220530065.html
「戦後最大規模」の消費者被害 破綻の安愚楽牧場
(05/30 22:41)

 朝早くから債権者たちの長い行列。「戦後最大規模」の消費者被害。経営破綻した安愚楽牧場の債権者集会が行われた。和牛オーナー商法で、7万人以上の被害者を出した安愚楽牧場の経営破綻。去年8月に行われた債権者集会では、涙ながら謝罪した三ヶ尻久美子社長。それ以来、約9カ月ぶりとなる債権者集会だったが、三ヶ尻社長は病気を理由に欠席した。集会では、破産管財人によって、現在の資産額が示された。その額、約23億円。対して、オーナーが出資した負債額は4200億にも上る。単純計算すると、配当はたったの0.5%。
 オーナー債権者:「あまりにも無責任だし、バカにしてるよね」「あるものを全部はき出して、それなりの償いをしてほしいというか、罰を受けてほしいという気持ち」

回収額、負債総額の0.5% 安愚楽牧場の第1回債権者集会

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG30032_Q2A530C1CR8000/
回収額、負債総額の0.5% 安愚楽牧場の第1回債権者集会
2012/5/30 21:27

 和牛オーナー制度が行き詰まり経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)の第1回債権者集会が30日、東京都内で開かれ、破産管財人が、4月末までに回収できた金額は負債総額の0.5%にとどまることを明らかにした。
 全国安愚楽牧場被害対策弁護団によると、集会には債権者約2000人が出席。管財人は負債総額が約4264億円に上り、牛や牧場の売却などで得た資金から経費などを差し引いた現時点での配当可能金額は約23億円と説明した。
 東京電力福島第1原子力発電所の事故で経営に打撃を受けたとして、政府の「原子力損害賠償紛争解決センター」に和解仲介を申し立てたことも報告したが、債権者への配当時期は明言しなかったという。
 同弁護団の紀藤正樹弁護士は「東電との和解が成立すれば、さらに数十億円回収できる可能性がある。今後、国に賠償責任を問えないかも検討したい」と話した。

安愚楽牧場:回収資産、負債の0.5%…初の債権者集会

http://mainichi.jp/select/news/20120531k0000m040059000c.html
安愚楽牧場:回収資産、負債の0.5%…初の債権者集会
毎日新聞 2012年05月30日 21時21分(最終更新 05月30日 22時52分)

 「和牛オーナー制度」で出資金を集め、経営破綻した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県、破産手続き中)の第1回債権者集会が30日、東京都内であった。破産管財人の渡辺顕弁護士は、負債額4264億円に対し、回収できた資産が23億円(0.5%)にとどまることを明らかにした。
 被害対策弁護団などによると、安愚楽牧場が出資者から集めた資金は4191億円。一方、資産額は簿価で139億円しかなく、牛や牧場の売却代金10億円や預金8億円など計40億円から税金などを引いた23億円が管財人の手元に残っているという。
 資産の中には元役員やその親族への貸付金計約2600万円など不透明な部分もあり、管財人は資産の回収を進める方針。
 集会に参加した川崎市の男性(79)は「金がほとんど戻ってこないことが改めて分かった」と落胆していた。
 三ケ尻久美子社長は病気を理由に集会を欠席した。【前谷宏、浅野翔太郎、中川聡子】

安愚楽牧場、資産23億円=債権者集会で管財人報告

http://jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012053000866
安愚楽牧場、資産23億円=債権者集会で管財人報告
(2012/05/30-18:55)

 破産手続き中の「和牛オーナー制度」運営、安愚楽牧場(栃木県那須町)の第1回債権者集会(財産状況報告集会)が30日、東京都内で開かれ、破産管財人の渡辺顕弁護士は、オーナーらの届け出債権約4200億円に対し、同社の資産が約23億4000万円にとどまると報告した。被害対策弁護団が明らかにした。
 弁護団によると、管財人が東京電力福島第1原発事故による被害の賠償を求め原子力損害賠償紛争解決センターに和解仲介を申請しており、資産は今後増える可能性が高い。配当の時期は示されなかったという。
 出席を求められていた三ケ尻久美子社長は、病気を理由に欠席した。次回の債権者集会は来年1月22日の予定。

回収資産は債権総額のわずか0・5% 破綻の安愚楽集会で管財人説明

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120530/crm12053018390035-n1.htm
回収資産は債権総額のわずか0・5% 破綻の安愚楽集会で管財人説明
2012.5.30 18:38

 和牛オーナー制度が行き詰まり、4千億円超の負債を抱えて破綻した畜産会社、安愚楽牧場(栃木県)の第1回債権者集会が30日、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれた。破産管財人は、債権総額に対して回収できた資産が現時点で0・5%程度にとどまることを明らかにした。
 管財人によると、届け出債権は総額約4264億円で、回収できた資産は現時点で約23億円。東京電力福島第1原発事故で受けた被害の補償として、東電から受け取った約2800万円の仮払金も含まれる。
 会場で管財人は、東京電力に既に数十億円規模の賠償請求をしたほか、消費税の還付請求を検討していると説明。債権者からは「国の監督が不十分だった」と国家賠償請求をするよう求める声が多く挙がった。
 三ケ尻久美子社長は地裁の出席要請に従わず、病気を理由に欠席した。次回の債権者集会は来年1月22日の予定。

安愚楽牧場、債権者集会で社長欠席 「いつ、いくら戻るのか」出席者から怒号

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120530/crm12053018370034-n1.htm
安愚楽牧場、債権者集会で社長欠席 「いつ、いくら戻るのか」出席者から怒号
2012.5.30 18:36 [企業・経済事件]

 会場に社長の姿はなく、最後まで出資者の怒りは収まらなかった。東京都内で30日に開かれた安愚楽牧場の債権者集会。「いつ、いくら戻るのか早く示せ」。つぎ込んだお金が戻る見込みが薄いことが明らかになり、出資者から怒号が飛び、失望が広がった。
 約2千人の出資者で満員となった千代田区の日比谷公会堂。集会は午後1時40分ごろ始まったが、壇上にいるはずの三ケ尻久美子社長は欠席し、出資者が質問で「社長がいないことに納得できない」と声を荒らげた。
 代理人が「うつ病と不眠症で診断書が出ている」と欠席理由を説明し、あきれたような笑いが漏れる場面も。裁判所は、出席は破産者の義務として、今後開かれる集会に参加を求めていくとした。
 質問は戻ってくる出資金の額や時期に集中。破産管財人の渡辺顕弁護士のはっきりしない物言いに「早くしろ」「人ごとにしか聞こえない」などと厳しいやじも聞かれた。